こんばんわ!! TPPの交渉に難航している、マスタービーツの甘利です。
本日は、”Tomorrow Never Knows”(トゥモロー・ネバー・ノウズ)について。
この曲は、アルバム、REVOLVERの最後に収録された、サイケデリックなナンバーです。
実は、REVOLVERのレコーディングでは、一番最初に収録されてるんですねー。余談ですが、1966年の日本公演は、このREVOLVERのレコーディングを完了した直後に行われたんです。あのセットリストをライブで演奏していたときには、もうこの曲はレコーディングされてたんですね~!
ジョンレノンがポールマッカートニーにこの曲を紹介した時、ジョンレノンは、ずーっと「Cコード」だけを弾いて、それを聞いたポールマッカートニーは、仰天したとか。。。
セッションでは、まずベースとなるリズムトラックをレコーディングして、そこに、あの印象的な「カモメの声」(実はギターサウンドを早回しした音)や、いろいろな音を録音したテープ(ジョンレノンは、16種類と言ってますが、これはオーバーをランダムで再生したという、再現不可能な曲なんです。
アルバムに収録されたのは、テイク3のリズムトラック。The Beatles Anthology 2に収録されているのは、テイク1なのですが、演奏スピードや、ボーカル等のいろいろな問題で、リズムだけのシンプルなテイク3に音を重ねていくことになったようです。
テイク1で、かなりの完成度ですね。
テイク3にオーバーダビングされるテープループ。これ、ほとんどの人が、「ジョンっぽい。」という印象を持っていると思うのですが、違うんですねー。。。
実は、テープループは、ポールマッカートニーが趣味でやっていた、いわゆる音遊びなんです。
これに感化されたジョンレノンは、後に、ホワイトアルバムで、Revolution 9 を作ることになります。ジョンレノンは自分でも語っていますが、「影響されやすい」タイプですね。
逆回転のギターソロは、RAINのボーカルで使った手法を「今度は、ギターで!」って感じですね。
テープループもかなり印象的なのですが、一番印象的なのは、ジョンレノンのボーカルじゃないでしょうか??
中盤、ジョンのボーカルになんとも言えないエフェクトが掛かるのですが、これは、ジョンレノンが、「ダライ・ラマが山の上から説法している様な声にしたい」と言いだして、ボーカルをハモンドオルガン用のレズリースピーカー(ロータリースピーカー)に通して、あの独特のボーカルサウンドにしたんです。後に、アルバム:Abbey Roadでは、ギターも接続して、独特のギターサウンドも出しています。
ジョンレノンは、ずーっと自分のボーカル(声質)を嫌っており、なんとかして声質を変えられないかと悩んでいたんです。
ソロになってからは、いろいろなボーカルエフェクトをかけるのですが、ザ・ビートルズ時代は、寝っ転がって歌ったり、わざと声を枯らせてレコーディングしたり。。と試行錯誤していたようです。
で、この”Tomorrow Never Knows”のボーカルは、この体勢で歌ったとされています。
。。。。。。。。。それでも駄目だったようですね。。。ww
いやー、天才ってこんな感じなんですよねー。まぁ、やるか、やらないかの差なんですが。。。。。
曲名ですが、リズムトラックをレコーディングしているときは、「Mark I」という仮題だったのですが、またまた出ました!リンゴスターが発した、「Tomorrow Never Knows」という一言で曲名が決まったとのこと。
リンゴの発言は、これまでにも、「A Hard Day’s Night」や、「Eight Days A Week」という曲名になっています。これもまた面白いお話ですね。
リンゴといえば、ドラムには、バスドラの中にビートルズが使っていた昔のライブ衣装を詰め込んでマイクで録ってレコーディングしたとの記録があります。
この手法は、今では、「当たり前」の事(テープループも)ですが、1966年にこんなレコーディングをしていたとは。。。。ザ・ビートルズ、恐るべし!
ということで、本日は、THE BEATLES “Tomorrow Never Knows” のお話でした。
これを読んだ後に聞く、”Tomorrow Never Knows” はもっと面白く聴けるかも!??
バーン!!!!!!!!!!!